ACQUITY Arc 多次元液体クロマトグラフィー(MDLC)システム
HPLC 分離のための多次元テクノロジー
Waters ACQUITY Arc 多次元液体クロマトグラフィー(MDLC)システムにより、感度と選択性が大幅に向上し、望ましくない干渉を排除して、非常に複雑なサンプルを特性解析することができます。
このシステムを使用すると、実験に 2 つ目の逆相分離を追加することで、通常は質量分析計に適合しない分離を行うことができます。このシステムは、2 つのクオータナリーソルベントマネージャー(QSM)、フロースルーニードル(SM-FTN)を備えたサンプルマネージャー、カラムマネージャーで構成されています。追加のハードウェアには、30 cm カラムヒーター(CH)製品を選択する際に使用するダイバーターバルブが含まれます。
仕様
システム全体のバンドの広がり、4s |
≤30 µL(既定の設定) |
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デュエルボリューム(システム全体) |
パス 1 ≤ 1450 µL パス 2 ≤ 1150 µL |
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グラジエントのディレイボリューム |
パス 1 ≤ 1050 µL パス 2 ≤ 750 µL |
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リーク管理機構を搭載 |
標準装備としてのリークセンサー、および安全なリークの取り扱い |
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定量の同期 |
ポンプとインジェクターの間の注入の同期により、保持時間の再現性が向上 |
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動作流量範囲 |
0.001 ~ 5.000 mL/分に 0.001 mL 毎設定可能 |
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最大動作範囲 |
9500 psi、最大 5.000 mL/分 |
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pH 範囲 |
1 ~ 12.5 |
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自動運転 |
安全なリークの取り扱いのためのリークセンサーを装備、コンソールソフトウェアを通じて 96 時間分の診断データを表示 |
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サイクル時間 |
注入間隔 ≤ 30 秒 |
溶媒容量 |
標準:1~4(A、B、C および D)、任意の組み合わせ。オプション:内蔵の溶媒選択バルブを追加することにより計 9 溶媒から選択可能 |
流路数 |
3 (パス 1、パス 2、廃液)、Arc マルチ流路技術による(標準) |
デュエルボリュームの選択 |
自動、Arc Multi-flow path テクノロジー搭載 |
溶媒のコンディショニング |
内蔵された真空脱気、4 つのチャンバー |
グラジエントの形成 |
低圧混合、クオータナリーグラジエント |
グラジエントのプロファイル |
11 種類のグラジエント曲線、[直線、ステップ (2)、凹曲線 (4)、凸曲線 (4) を含む] |
チェックバルブ |
パッシブチェックバルブ |
流量正確度 |
± 1.0%(流量:0.5、3.0、5.0 mL/分の時) |
流量精度 |
≤0.075% RSD あるいは ±0.020 分 SD のいずれか大きい値(6 回繰り返し、水:メタノール=60:40 混合液、1.5 mL/分、アルキルフェノン混合液、注入量 24.0 µL、カラム:CORTECS C18 2.7 µm、4.6 × 50 mm、35℃、UV@254 nm) |
ベースラインノイズ |
≤ 0.5 mAU(水:アセトニトリル +0.1% トリフルオロ酢酸、1.5 mL/分、カラム:CORTECS C18 2.7 µm、4.6 × 50 mm、35 ℃、UV@214 nm) |
組成正確度 |
±0.5% 絶対値(フルスケール) 5 ~ 95%、0.5 ~ 5.0 mL/分(メタノール、5.0 mg/mL カフェイン入りメタノールステップグラジエント、UV@273 nm) |
組成精度 |
±0.15% RSD または ±0.04 分 SD のいずれか大きい値(6 回の繰り返し注入、水:メタノール=60:40 混合液、Auto•Blend テクノロジーによる混合、0.5 mL/分、アルキルフェノン混合液、注入量 24.0 µL、カラム:CORTECS C18 2.7 µm、4.6 × 50 mm、35 ℃、UV@254 nm) |
圧縮率補正 |
自動および連続 |
プライム |
ウェットプライムは、最大 10 mL/分の流量で実行できます。 |
ポンプシール洗浄 |
標準 |
主な接液部の材質 |
316 L ステンレススチール、PPS、フッ素重合体、UHMWPE ブレンド、サファイア、ルビー、ジルコニア、DLC、PEEK、PEEK ブレンド、チタン合金 |
注入量の範囲 |
0.1 ~ 50.0 µL(標準) 最大 1000.0 µL(オプションの拡張ループを使用) |
サンプル容量 |
768(2× 384 ウェルプレート)、または 96(2 mL バイアルホルダー) |
以下の規格のプレートを 2 枚収納可 |
48 位置の 2.00 mL バイアルホルダー(合計容量 96 バイアル) 96 ウェルプレート 384 ウェルプレート 48 位置の 0.65 mL マイクロ遠心チューブプレート 24 位置の 1.50 mL マイクロ遠心プレート |
サンプルコンパートメント温度 |
4.0 ~ 40.0 ℃に 0.1°C 毎設定可能(オプション) |
温度正確度 |
+/-0.5 ℃(センサー位置) |
温度安定性 |
+/-1.0 ℃(センサー位置) |
注入ニードル洗浄 |
内蔵、アクティブ、およびプログラム可能 |
最小必要サンプル量 |
3 µL 残留、トータルリカバリー 2 mL バイアル使用時 |
正確度(吸引) |
+/- 0.2 µL |
直線性 |
>0.999、0.2 ~ 50.0 µL |
精度 |
< 1.0% RSD、0.5 ~ 0.9 µL < 0.5% RSD、1.0 ~ 4.9 µL < 0.25% RSD、5.0 ~ 1000.0 µL |
サンプルキャリーオーバー |
≤ 0.002%(カフェイン)、UV 条件下 |
高度機能 |
自動希釈、自動追加、先行ロード |
主な接液部の材質 |
316 L ステンレススチール、金メッキステンレススチール、ポリイミド、PEEK ブレンド、DLC |
カラム容量 |
CM-A:フィルターあるいはガードカラム付きの最大長 150 mm の標準カラム 2 本(内径最大 4.6 mm のオプションの配管キット使用の場合) |
切り替えバルブ |
9 ポート、8 位置バルブ 2 個。プログラム可能な自動ランダムアクセス切り替え式の、迅速に溶媒切り替えられる廃液流路およびバイパス流路を提供 |
カラムコンパートメント温度 |
4.0 ~ 90.0 ℃ に 0.1 ℃ 毎設定可能)。1 モジュールあたり 2 つの独立した加熱/冷却ゾーン、スタック構成内に最大 6 ゾーン。 |
温度正確度 |
+/-0.5 ℃(センサー位置) |
温度安定性 |
+/-0.3 ℃(センサー位置) |
溶媒のコンディショニング |
アクティブプレヒーター |
カラム履歴管理 |
eCord テクノロジーにより、カラムの使用と履歴を追跡 |
カラム容量 |
カラム 1 本、内径 7.8 mmまで、フィルターやガードカラムを含めて長さ 300 mm まで |
カラムの選択 |
カラムセレクションバルブ追加により最大 3 本まで格納可能(8 ポート、9500 psi) |
カラムコンパートメント温度 |
30 cm CH:20.0 ℃(あるいは室温 +5.0 ℃) ~ 65.0 ℃ |
温度正確度 |
+/-0.5 ℃(センサー位置) |
温度安定性 |
+/-0.3 ℃(センサー位置) |
溶媒のコンディショニング |
パッシブプレヒーター |
インフォマティクス適合性 |
Empower クロマトグラフィーデータシステム |
コミュニケーション |
Ethernet |
イベント入力/出力 |
接点リレーおよび/または TTL 入力/出力 |
騒音(システム全体) |
≤65 dBA |
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動作時温度範囲 |
4.0 ~ 40.0 ℃ |
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動作時の湿度範囲 |
20% ~ 80%(結露なし) |
電源の要件 |
100 ~ 240 VAC |
ライン周波数 |
50 ~ 60 Hz |
消費電力 |
QSM-R: 200 VAC SM FTN-R: 400 VAC 30 cm CH: 50 W CH30-A: 50 W |
ACQUITY Arc システム: クオータナリーソルベントマネージャー -R、 サンプルマネージャー FTN-R、 30 cm カラムヒーター、 およびマウンディングブラケット |
幅:57.4 cm(22.6 インチ) 高さ:57.1 cm(22.5 インチ) 奥行き:62.8 cm(24.7 インチ) 重量:59.1 kg(130.0 ポンド) |
概要
- ACQUITY Arc MDLC システムのすぐに使用できる構成により、トラブルシューティングが減り、信頼性が高まることで、より迅速なセットアップを実現
- 相補的な選択性を持つカラムとハートカット MDLC を組み合わせることで分離能が向上
- 逆相カラムによる分離を追加することで感度と選択性が向上
推奨用途:高い分離能が必要なハートカット MDLC 用。
機能ヘッダー
ハートカット機能により、溶出の分離能が向上
ACQUITY Arc MDLC システムは、ループトラップを使用して狙ったピークを一次元目から二次元目にハートカットするように設定されています。これにより、一次元目では特定の溶出の分離能を向上させ、二次元目では別の分離モードを使用することができます。
MDLC 用に設計
ACQUITY Arc MDLC システムは、MDLC アプリケーション専用に設計されています。このシステムでは、異なるカラムケミストリーの 2 本のカラム(最長 150 mm)を容易に格納でき、カラムごとに独立した温度制御、操作および溶媒アクティブプレヒーター接続が可能で、相補性の高い分離に対する汎用性を提供します。